ハウスメーカーの構造・工法

 

構造 工法

ハウスメーカーの構造

ここではハウスメーカーの構造・工法(構法)をご紹介しましょう。

これらは問取りやデザインにも深く関わりますので、特徴を理解しておきましょう。その種類は大きく木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造の3つに分けることができます。

木造には在来軸組構法やツーバイフォー(枠組壁)工法があり、多くの住宅に採川されています。このほかには、ログハウスに見られる丸太組工法などもあります。

鉄骨造は、骨組となる鉄骨(鋼材)の太さにより2つに分けられます。一般的な規模の住宅では軽量鉄骨造がよく見られますが、規模が大きくなると重量鉄骨造が適します。いずれも工場で加工した鋼材を現場で組み立てるため、鉄筋コンクリート造に比べると短い工期で済みます。

一方、鉄筋コンクリート造は、引っ張りに強い鉄筋と圧縮に強いコンクリートが一体になって建物を支える堅牢な構造。ラーメン構造と壁式構造があります。耐震性・耐久性、耐火性に優れますが、工期は長めで、コストも高めといえるでしょう。

また、部材を工場で生産し現場で組み立てるハウスメーカーの工業化住宅(プレハブ住宅)も、俳造材の種類により木質系・鉄骨系・コンクリート系に分かれます。

ハウスメーカー選び2022~2023

軽量鉄骨造

柱と梁、ブレース(筋かい)で支え設計の自由度が高い

在来軸組構法に似た考え方の、柱と梁、筋かいで支える構造です。木造と重量鉄骨造の中間的な構造ともいえます。部材にはJIS規格品の鋼材を使用しています。精度が高く強度も安定しています。ハウスメーカーのプレハブ住宅でよく見られる工法です。

  • セキスイハイム
  • 積水ハウス
  • ダイワハウス
  • へーベルハウス
  • トヨタホーム
  • ミサワホーム
  • サンヨーホームズ

プレハブ工法

大部分を工場生産するため工期が短くて済む

プレハブエ法とは、あらかじめ部材の多くを工場生産し現場で組み立てる工法です。工場で骨組から断熱材、窓や外壁まで組み込み、完成に近い状態の箱形ユニットをつくるのがユニットエ法の最大の特徴です。工期の短さが最大のメリットです。

  • セキスイハイム
  • トヨタホーム

 

重量鉄骨造

柱の間隔が大きくとれ開放的な大空間がつくれる

軽量鉄骨より厚く強靭な重量鉄骨の柱と梁で構成され、高層の住宅にも対応可能しています。大開口や大空間づくりに適しています。工場で加工した鋼材を搬入し、クレーンなど大型重機を使って組み立てるので、敷地に接する道路が狭い場合は要注意です。費用も高額となります

  • へーベルハウス

鉄筋コンクリート造 壁式構造

鉄筋コンクリートの壁で構成

柱のないシャープな空間に鉄筋コンクリートの壁によって建物を支える構造です。柱や梁がなくすっきりした空間になりますが、壁の量を確保するため大空間はできないなど、間取りに大きな制約があります。リフォームの際、間仕切りの変更も限られます。

 

ツーバイフォー工法

床・壁・天井の「面」で支え耐震性に優れる

断面が2×4インチ等の木材でつくった枠に構造用合板を釘打ちしたパネルを箱のように組み立てるもので、枠組壁工法ともいいます。パネルが耐力壁となり地震に強く、気密性にも優れます。施工がしやすく工期も短めです。

  • セキスイハイム
  • セルコホーム
  • 住友不動産
  • 一条工務店
  • ウィザースホーム
  • スウェーデンハウス
  • 三菱地所ホーム
  • メープルホームズ
  • ヤマダホームズ

鉄筋コンクリート造

ラーメン構造

頑強な柱と梁で建物を支え間仕切りが自由にできるラーメンとはドイツ語で、部材の接点を剛に接合した骨組のこと。柱と梁による頑強な構造で、大きな開口部や自由な間仕切りが可能です。柱や梁が大きく室内に露出するため、インテリアに影響を与える場合もあります。

 

ライププランを考慮して工法・構造を選びましょう!!

どんな住まいにするか、家族で話し合うことが、家づくりの第一歩となります。そして最も重要なことです。設計はプロにお願いしますが、その家に暮らすのは自分たち家族です。まず、家族一人ひとりの性格や日常の生活パターンを、設計者に伝えるためのプロフィールをつくりましょう。

家族の食事や就寝時間の違いなどがはっきりわかり、リビングやダイニングなど、コミュニケーションの場を検討する際に参考になります。次に、住まいに関する家族の好みやライフスタイルについて確認しましょう。現在の暮らしを客観的に見つめることができ、どんな住まいが向いているのか、改めて知る機会となるでしょう。

それから、各空問の広さや機能など家族の希望を整理し、要望書に記入していきます。現在の家の不満を洗い出すことからも、希望することが明確になるものです。チェックシートのほか、希望のイメージを表す雑誌やカタログの写真などがあれば用意しましょう。
現実には、敷地条件や予算などの点から、すべての要望を満たすことは難しいかもしれません。しかし、要望をきちんと伝えることができれば、プロは専門知識や経験を生かした、最善のプランを提案してくれるはずです。

 

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